
職場の「パワーハラスメント(パワハラ)」「いじめ・嫌がらせ」が、近年、社会問題として顕在化してきています。
いじめ・嫌がらせは、学校だけではなく大人の職場のなかでも存在します。特に、周りと利害関係のある会社内では、パワハラやいじめが年齢やポジションに関係なく発生する可能性があります。
人間関係は、自分だけでコントロールすることは困難です。特に、会社という縦社会の組織ではパワハラやいじめが発生しやすい状態と言えるでしょう。
パワハラやいじめは、どんな業界、業種でも起こりえます。今現在も、職場でのパワハラやいじめに苦しんでいる人が大勢います。
もしあなたが職場でパワハラやいじめのターゲットになってしまったら、どうすればいいのでしょうか?今回の記事では、パワハラ・いじめにあったときの対処法を紹介します。

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パワーハラスメント(パワハラ)とはなにか?


あなたはパワーハラスメントという言葉の意味を知っていますか?
パワーハラスメント(パワハラ)とは、自分の職場での権力や地位を利用して、相手の人格を否定するような言動を行う行為のことです。例えば、業務の域を超えた過大な要求を強いたり、もしくは過小な要求を強いる行為をおこなったり等です。
厚生労働省のワーキング・グループが発表した職場のパワーハラスメントの行為類型では、具体的な行為として
- 身体的な攻撃(暴行・傷害)
- 精神的な攻撃(脅迫・暴言等)
- 人間関係からの切り離し(隔離・仲間外し・無視)
- 過大な要求(業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害)
- 過小な要求(業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと)
- 個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)
などが挙げられています。
職場内でのいじめは深刻化している


職場でのいじめが近年増えてきています。さらに悪いことに、大人のいじめは、子供のいじめに比べて悪質なものが多いのです。
なぜかというと、職場でいじめや嫌がらせがおこった場合、逃げることによるリスク(失業・無職)がとても大きく、簡単に逃げるという選択肢を選ぶことが困難だからです。特に、家庭をもった一家の大黒柱ならなおさら簡単に辞めることはできません。
30代以降の年代で転職活動が容易ではない人にとって、職場でのいじめから逃れるために正社員の地位を失うのは、非常に大きなリスクとなってのし掛かります。
子供のいじめであれば、転校・フリースクールや自宅学習といった選択肢も選べますが、大人の場合は経済的な問題もあり、そう簡単には辞められないのが実情なのです。
実際の選択肢は、部署の異動・転職・退職のどれかということになりますが、部署の異動を申し出ても、人間関係が原因の場合、スムーズに異動できるかはわかりせん。
そして何より、いじめやパワハラをしているのが上司だった場合、異動を申し出ることでさらに圧力をかけてくる可能性もあります。メンツが潰された・成績に関わるとして、さらにひどいパワハラに発展するかもしれないのです。
昨今、企業では社内カウンセラーや相談窓口ができるなど、いじめやパワハラに対しての対策を増やしているようにも見えます。しかし、実際に活用されているかというと実際には相談しても、部署の異動などの直接的な救済措置はされていないのが現状なのです。
また、いじめやパワハラを受けていても、報復や評価・出世への影響を恐れて相談できない人も多くいます。労働者のメンタルケアとして表向きは企業も活動をしているように見えますが、実際には形だけで、本当に有効な対策というものはほとんどされていないと言えます。
そもそも、社内カウンセラーや相談窓口がない会社も多いです。それらがあるのは大企業だけで、中小企業やベンチャー企業などでは、そのような公的な窓口はありません。
先輩や同僚にいじめやパワハラを相談しても「耐えるしかないよ」と言われるのがオチです。職場全体がそのような雰囲気なら、いじめやパワハラはなくならないでしょう。
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職場のいじめは誰も助けてくれない


会社でいじめられた場合、上司に相談したとしても、具体的な対策をしてくれなかったり、そもそも上司がパワハラやいじめをしている張本人であることが多く、対処法としてはあまり解決力はありません。
出社拒否という方法もありますが、それではあなたがクビになって終わりです。タチが悪いことに、職場でのいじめは過度な仕事の強要や、暴言、無視といった証拠に残りにくい方法が大半で、解決が難しいのが現状といえます。
正社員として勤めていれば、すぐに辞めるというのは簡単ではありません。経歴に傷がついてしまうことを恐れたり、経済的な問題もあるでしょう。
そのため、多くの人が限界まで我慢してしまいます。その結果、うつ病や適応障害といった病気にかかり、社会復帰すら困難になるまで追い込まれてしまうのです。


それでは、パワハラに対して真っ向勝負を挑むというのは、解決策になるのでしょうか?
具体的な方法としては、まず職場の信頼の置ける同僚に相談します。次に社内に苦情処理機関(カウンセラーなど)がある場合は、そのルールにしたがって苦情の申し立てを行い、さらに信頼できる上司または経営者に事実を知らせ、対処するように申し入れます。
それでも解決しないときは都道府県の労働局にある総合労働相談コーナーなどに相談します。そこでも解決しないときは法的手段、つまりいじめた相手を不法行為者として、また会社を使用者責任として損害賠償(慰謝料)請求することが考えられます。
また労働契約上の付随業務として「就業環境配慮義務」が会社にあるということで、債務不履行による損害賠償請求も考えられます。
しかし、残念ながら、時間もお金もかかるうえ、賠償が認められるかどうかもやってみなければわからないため、現実的に有効な手段とはいえないかもしれません。
現状では、パワハラによって自殺したなど、問題が深刻化しないと裁判で多額の慰謝料を勝ち取ることは難しいのです。しかし、死んでしまっては訴えることもできませんから、意味がありませんよね。


パワハラ・いじめに対して手を出したら終わり


パワハラやいじめをしている張本人をぶん殴りたいと思うでしょう。当然のことです。しかし、手を出したら終わりです。
どんなに相手が悪くても、暴力をふるえば法のもとに裁かれるのが大人のルールです。つまり、あなたが手を出せば、会社をクビになり、莫大な慰謝料と治療費を請求されてしまいます。
それならばと、陰でわからないように嫌がらせの仕返しをしても何の解決にもなりません。問題がどんどんこじれていくだけでしょう。
職場でのパワハラ・いじめは、根が深い問題です。我慢すれば精神的に追い詰められ、うつ病などの精神的病気にかかってしまいます。手を出せば、無職になり慰謝料と治療費を請求されます。
では、いったいどうすればいいのでしょうか?
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逃げる(退職・転職)という選択肢が、最も現実的な対処法


パワハラ・いじめに対しては、明確な対抗策があるわけではありません。これさえすればパワハラ・いじめがなくなる!といった魔法の解決策はないのです。
もしあなたがパワハラやいじめで耐え難い苦痛を味わっているのなら、考えられる有効な方法は、逃げるという一択です。
相手がいなくなるまで待つという選択肢もありますが、運を天に任すようなもので、自分でコントロールできるものではありません。
部署の異動や転勤、定年などで相手がいなくなればパワハラ・いじめはなくなりますが、あなたはそれまで待つことができますか?そもそもあと何年かかるでしょう?待っている間のあなたの精神的・肉体的ダメージは計り知れません。
逃げるという選択肢が、最も現実的な対処法です。すなわち、退職・転職するということです。
あなたが転職を考えた場合、自分の状況によって戦略を変えて動くということが大切になります。例えば、まだ数ヶ月しか勤めていないのに辞めてしまうと、転職の難易度も高くなるため、なんとか耐えて1年働いてから転職するなど、戦略を立てましょう。
しかし、そうは言っていられない現状もあるかもしれません。耐え難いほどの苦痛を味わって「もう限界だ」と感じているのなら、すぐに退職しなければいけません。その職場に居続けても、精神を破壊されるだけで何のメリットもないでしょう。
逃げる勇気を持ってください。逃げることは恥ではありません。パワハラやいじめが横行しているような職場は、結局内部から腐って崩壊していくだけです。あなたがもっと気持ちよく働ける職場は必ずあります。


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パワハラはブラック企業や激務の会社で起こることが多いです。転職エージェントを活用することでそのような企業を避けられるのです。
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