- 職業訓練のプログラミングコースを受けるメリット・デメリット
- 職業訓練のプログラミングを受けた後の就職先
- 職業訓練以外にプログラミングを学ぶのにおすすめな方法
近年、エンジニアを目指す人が急増しています。
プログラミングを勉強する方法は色々ありますが、職業訓練を利用すれば、給付金をもらいつつ無料でプログラミング学習が可能です。
職業訓練を利用してエンジニアを目指そうと考えている人に向けて、職業訓練のメリットやデメリット、職業訓練が向いている人・向いてない人などをご紹介します。
職業訓練以外でおすすめの方法もご紹介するので、職業訓練と比較しつつ、ぜひ最後まで読んでみてください。
▼SAMURAI ENGINEER▼
【公式HP】https://www.sejuku.net/
- マンツーマンに特化したレッスンなので挫折しにくい
- さまざまなメディアで紹介せれている人気のプログラミングスクール
- モチベーション維持のために講師とは別学習コーチがつく
\累計指導実績35,000名突破/
そもそも職業訓練ってなに?

職業訓練とは、就職するために必要なスキルや知識を習得できる学校のようなもので、国や地方自治体などの公共機関が運営する機関です。
職業訓練には「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の2種類があります。
両者の主な違いは、公共職業訓練は雇用保険受給者を主な対象としているのに対し、求職者支援訓練は雇用保険を受給できない人を主な対象にしている点です。
両者とも、テキスト代などを除く受講料は無料で、受講期間中は給付金をもらいながらスキルアップを目指せます。
また、ハローワークと提携しており、就職先を紹介してもらえる体制が整っていることもメリットです。

職業訓練のプログラミングコースで学べる内容は?

全国にある職業訓練校によって開講しているコースはさまざまです。
今回は、東京都で開講予定である情報分野のコースを例としてご紹介します。
- ITリテラシー科
- Javaプログラマー養成科
- WEBシステム開発科
- Linuxサーバと情報セキュリティ科
- オフィスソフトITマスター科
- WEB・スマホサイトデザイン科
- Webクリエイション科
- マークアップWebデザイン科
- ITパソコンマスター科
- ビジネスパソコン実践科
- 実践オフィスソフト科
- ITオフィス会計実務科
参考:東京都産業労働局「令和4年8月入校生 受講生募集のご案内」
お近くの職業訓練校のコースについては、厚生労働省のHP(ハロートレーニング コース情報検索)で検索できます。
職業訓練のプログラミングコースを受けるメリット

職業訓練を利用してプログラミングを学ぶメリットを3つご紹介します。
- 無料でプログラミングを学べる
- お金を貰いながらプログラミングの勉強ができる可能性がある
- 自宅でプログラミングの勉強ができる
無料でプログラミングを学べる
職業訓練のプログラミングコースは、テキスト代などを除き無料で受講できます。(ただし、在職者や学卒者を対象とした職業訓練は有料)
一方、民間のプログラミングスクールの場合、3ヶ月で約30万円ほどの受講料がかかることがほとんどです。
職業訓練のプログラミングコースを利用すれば、民間のプログラミングスクールを利用するよりもはるかに費用を抑えられます。
お金を貰いながらプログラミングの勉強ができる可能性がある
職業訓練では、一定の条件に該当する場合、訓練に通いながら給付金を受け取ることができます。
- 公共職業訓練の場合
雇用保険の支給に加えて、基本手当+受講手当(500円/訓練日)+通所手当+寄宿手当が支給される(※受講期間のみ) - 求職者支援訓練の場合
受講手当(月10万円)+通所手当+寄宿手当を支給(※受講期間のみ、その他条件あり)
参考:厚生労働省「ハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)の全体像」
受講料金は基本的に無料なので、お金をもらいながら就職に必要なスキルや知識を身につけられるということです。
生活費を気にせずに、職業訓練に集中できる仕組みが整っています。
自宅でプログラミングの勉強ができる
職業訓練のプログラミングの中には、オンライン受講ができるコースもあります。
そのため、自宅にいながらプログラミングの勉強が可能です。
オンライン受講であれば、通学時間も短縮できるため、より職業訓練に集中できますし、浮いた時間で自習や就職活動に励むこともできます。
また、訓練時間は基本的に10時頃〜17時頃までと決まっているため、自宅でのオンライン受講でも生活リズムを崩すことなく勉強が可能です。
職業訓練のプログラミングコースを受けるデメリット

メリットも多い職業訓練ですが、当然デメリットも存在します。
職業訓練でプログラミングを学び、エンジニアとしての就職を目指す際のデメリットをご紹介します。
- ギリギリでの生活が続く
- 転職が成功できるかはわからない
- プログラミングコースの応募倍率は他のコースと比べて高い
ギリギリでの生活が続く
職業訓練を利用する場合、前述のとおり一定の条件を満たせば給付金を受け取りながらプログラミングを学ぶことができます。
しかし、雇用保険の受給額は当然ながら在職時の給与よりも少額です。
また、求職者支援訓練の場合、受講手当として月10万円が支給される可能性もありますが、「本人収入が月8万円以下(※1)」「世帯収入が月40万円以下(※2)」など厳しい支給条件があります。(参考:厚生労働省「ハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)の全体像」)
そして、職業訓練で学べるプログラミングスキルは基礎レベルのため、就職に直結するかどうかは分かりません。
収入(給付金)が少ない中、すぐに就職できるかどうか分からないというギリギリの生活が続く可能性がある、というのは職業訓練のみに頼る場合のデメリットといえます。
(※1:令和4年3月末までの時限措置として、シフト制で働く人などは月12万円以下、※2:令和4年3月末までの時限措置)
転職が成功できるかはわからない
上記の画像は、令和2年度における職業訓練の分野別の受講者数と就職率を表したものです。
情報系の分野がプログラミングコースに該当します。この結果によると、令和2年度は約23,000人の受講者のうち76.1%が就職に成功しています。
つまり、約3割の人は職業訓練を利用しても就職できなかった、または就職しなかったということです。
当たり前と言えば当たり前ですが、職業訓練を利用すれば、必ずしも就職に成功するというわけではないということが分かります。
プログラミングコースの応募倍率は他のコースと比べて高い
デジタル社会が急速に進む中、プログラマーやエンジニアになりたいと考える人も急増しています。
そのため、職業訓練のプログラミングコースは他のコースと比較して応募倍率が高い点に注意が必要です。
例として、東京都の職業訓練(委託訓練)の応募状況をご紹介します。
科目名 | 応募倍率 |
システム開発エンジニア養成科 | 4.13 |
Javaシステム科 | 1.97 |
WEBデザイン科 | 3.29 |
参考:東京都TOKYOはたらくネット「令和4年度5月入校生応募状況」
総務や観光ビジネス科など、定員割れするコースもある一方、情報系の科目はどれも応募倍率が高めです。
職業訓練でプログラミングを学びたいと思っても、必ずしも希望のコースで学べるとは限らないというデメリットがあります。

職業訓練のプログラミングを受けた後の就職先はどこ?

ほかの民間サービスなどを利用せず、職業訓練のみを利用した場合、就職先はハローワークが紹介する企業となります。
厚生労働省のHPによると、職業訓練を利用する際の就職の流れは以下のとおりです。
訓練受講中から訓練終了後3カ月間、原則として月に1回、ハローワークに来所し、職業相談を受けていただきます。ハローワークが、就職活動をサポートします
引用:厚生労働省「求職者支援制度のご案内」
ハローワークと職業訓練校が連携して、受講者に対し、履歴書の作成指導や求人の紹介などをおこなってくれます。
職業訓練のプログラミングコースで取得できる資格は?

職業訓練のコースを受講しただけで取得できるプログラミング関連の資格はありません。
ただし、コースによっては「受験できる関連資格」というものが列挙されていることもあります。(受験資格が得られるという意味ではありません)
今回は、東京都で開講予定のコースを参考にご紹介します。
●Javaプログラマー養成科
【受験できる関連資格】※受験料等は自己負担
・オラクル認定Javaプログラマ(OCJ-P)Bronze SE
・ JavaTMプログラミング能力認定試験
●Linux サーバと情報セキュリティ科
【受験できる関連資格】※受験料等は自己負担
・情報セキュリティマネジメント試験(国家試験)
・ Linux Essentials証明
・ LPIC-1認定
・ LPIC-2認定
・ITパスポート試験(国家試験)
参考:東京都産業労働局「令和4年8月入校生 受講生募集のご案内」
将来どのような仕事に就きたいか、その仕事には何の資格が必要かを考えてコースを選択する必要があります。
職業訓練のプログラミングコースの申し込み方法

お近くのハローワークにて、職業訓練の相談をしたいと伝え、制度説明を受けます。
どのコースを受講するかを選択します。
ハローワークにて、職業訓練の申し込みを行います。
訓練実施機関において、面接や筆記試験などの選考を受けます。
選考に合格したら、ハローワークにおいて受講のあっせんを受け、受講を開始します。
職業訓練の利用に際しては、ハローワークでの手続きと職業訓練実施機関における手続きが必要です。
まずはお近くのハローワークに相談することから始めましょう。
職業訓練のプログラミングコースが向いている人

- 今すぐに働くつもりはない人
- 職業訓練のメリットに魅力を感じる人
先ほどご紹介したとおり、職業訓練を利用したからといって必ずしも就職に成功するとは限りません。
そのため、すぐにプログラマーやエンジニアとして就職するつもりがない人であれば、職業訓練でじっくりとプログラミングの基礎知識を習得するのも一つの手です。
また、給付金など職業訓練のメリットに魅力を感じる人も、職業訓練に向いているでしょう。
職業訓練のプログラミングコースが向いていない人

- 早く就職したい人
- お金に余裕がある人
- 本格的にプログラミングを学びたい人
- 良い就職先にいきたい人
- 転職・就職のサポートを受けたい人
上記に該当する人は、民間のプログラミングスクールを利用してプログラミングを学ぶほうが、短期間で本格的なプログラミングスキルが身に付くためおすすめです。
また近年では、未経験でもエンジニアやプログラマーとして採用する企業も増えています。そのような優良求人を紹介してもらうためには転職エージェントの利用が欠かせません。
転職エージェントを利用すれば、ブラック企業を避けることもできるため、職業訓練やハローワークのデメリットも解消できます。


職業訓練のプログラミングコースが無駄なのか?

職業訓練で学べるプログラミングは基礎レベルで、実務に直結するスキルは学べません。
そのため、プログラミングのスキルや経験が身に付きにくく、民間のプログラミングスクールで学んだ人とは圧倒的な差がついてしまうでしょう。
短期間で確実にエンジニアへの就職・転職を目指すのであれば、職業訓練よりも民間のプログラミングスクールがおすすめです。

職業訓練以外にプログラミングを学ぶのにおすすめな方法

職業訓練以外でプログラミングを学ぶには、以下の方法があります。
- 仕事をしながらプログラミングスクールに通う
- 未経験でも一人前のエンジニアになるために支援してくれる企業へ転職する
未経験OKの企業にエンジニア転職すれば、実務経験を積みながら給料ももらえるため、特におすすめです。
仕事をしながらプログラミングスクールに通う
基礎から実務レベルまでしっかりとプログラミングの知識を学ぶなら、民間のプログラミングスクールに通うのがおすすめです。
- 希望のコースを必ず受講できる
- 自分のレベルにあったコースを選択できる
- 就職支援がセットになっている
- 現役エンジニアなど、講師の質が高い
職業訓練と違って受講料を払うことにはなりますが、必ず希望のコースが受けられますし、就職支援も充実しています。
また、職業訓練では基礎レベルのみの学習になりますが、プログラミングスクールであれば自分のレベルや目標に合ったコース選択が可能です。
講師も現役エンジニアなどがそろい、職業訓練よりも質の高いプログラミング学習ができるでしょう。
▼SAMURAI ENGINEER▼
【公式HP】https://www.sejuku.net/
- マンツーマンに特化したレッスンなので挫折しにくい
- さまざまなメディアで紹介せれている人気のプログラミングスクール
- モチベーション維持のために講師とは別学習コーチがつく
\累計指導実績35,000名突破/
未経験でも一人前のエンジニアになるために支援してくれる企業へ転職する
最近では、エンジニアの実務経験がなくても採用してくれる企業も増えています。
働きながらエンジニアとしての知識や経験を積めるのです。
- 働きながらエンジニアとしてのスキルや経験が身に付く
- 周囲の人はエンジニアなので、疑問をすぐ解消できる
- プログラミング学習をしながら給料がもらえる
ただし、自分一人で就職・転職活動をしていてもなかなか実務経験がない人をエンジニアとして受け入れてくれる企業は見つかりません。
後述する転職エージェントを利用することで、未経験OKの求人を紹介してもらえる可能性が高くなります。

未経験向けの求人が多いおすすめの転職エージェント
未経験でもエンジニア転職が目指せる転職エージェントを2社ご紹介します。
- レバテックキャリア
- リクルートエージェント
エンジニア転職しか考えていない人は、特化型のレバテックキャリア、エンジニア以外への転職も検討している人は総合型のリクルートエージェントを使うとよいでしょう。
レバテックキャリア
名前 | レバテックキャリア |
料金 | 無料 |
求人数 | ITエンジニア求人:20,594件 デザイナー求人:3,091件 |
対象年代 | 20代~40代 |
対応エリア | 東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・福岡 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | IT・Web業界のエンジニアやデザイナー |
公式HP | https://career.levtech.jp/ |
詳細を見る
運営会社名 | レバテック株式会社 |
拠点 | 東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア24F・25F |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | あり |
連絡手段 | メール、電話 |

レバテックキャリアは、エンジニア転職に特化した転職エージェントです。求人数は14,000件(※)を超えており、中には高年収の非公開求人も存在します。(※2022年6月16日時点)
エンジニア転職に特化した転職エージェントだけあって、IT・WEB業界、エンジニアのキャリアに精通しているキャリアアドバイザーが多く、求職者に適性のある企業を紹介してくれます。
また、レバテックキャリアでは、開発言語や職種、OS、開発ツールなどで求人を絞ることも可能です。エンジニア転職に特化しているレバテックキャリアだからこそ叶う求人の探し方といえるでしょう。
企業に合わせた面接対策や、現役エンジニアやデザイナーの採用担当者から書類添削を受けられる点もメリットです。
\エンジニア転職に特化/

リクルートエージェント
名前 | リクルートエージェント |
料金 | 無料 |
求人数 | 公開求人:416,891件 非公開求人:300,325件 (2023年10月19日現在) 今の求人数:公式HP参照 |
対象年代 | 20代~60代 |
対応エリア | 全国 |
オンライン面談 | 可 |
得意分野・業界 | 全業界、全職種 |
公式HP | https://www.r-agent.com/ |
詳細を見る
運営会社名 | 株式会社リクルート |
拠点 | 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
書類添削の有無 | あり |
面接対策の有無 | あり |
スカウト機能の有無 | あり |
連絡手段 | メール、電話 |

リクルートエージェントは、転職支援実績No.1・求人数業界最大級を誇る最大手の転職エージェントです。
総合型の転職エージェントですが、ITエンジニアの求人も多く保有しており、公開求人・非公開求人を合わせたITエンジニアの求人数は約12万件です。(2022年6月16日時点)
ITエンジニアに精通したキャリアアドバイザーも多数在籍しています。質の高いキャリアアドバイザーが、エンジニア転職の心強いパートナーとなってくれるでしょう。
総合型の転職エージェントなので、当然エンジニア以外の求人も豊富に取り扱っています。エンジニア以外の職種も検討している方は、エンジニアの適性も含めてキャリア相談をするのもおすすめです。
\転職支援実績No.1/

プログラミングは働きながら学ぼう!
職業訓練は無料でプログラミングが学べる素晴らしい制度です。
しかし、より着実にプログラミングのスキルや経験を身につけるなら、プログラミングスクールや転職エージェントを利用して、働きながらプログラミング学習ができる環境を整えることをおすすめします。
特に、今回ご紹介した転職エージェント「レバテックキャリア」や「リクルートエージェント」を利用すれば、未経験でもエンジニアとして働きながらプログラミングを学べる可能性が高まります。
エンジニア転職の第一歩として、転職エージェントの無料登録から始めましょう。
\エンジニア転職に特化/
▼未経験からエンジニア転職を成功させて方へインタビュー

コメント