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【完全版】試用期間中に退職したい人が押さえるポイントや退職の流れ

今や86.9%(*)の企業が導入している試用期間。企業側が採用者の適性や人間性を見極める試用期間は、おおよそ3〜6ヶ月程度設けられています。

企業との相性を確かめる期間でもある試用期間ですが、実際に試用期間中に退職する場合、事前通告時期や給与はどうなるのでしょうか?

本記事では、試用期間中に退職をしたい人が押さえるポイントと退職への流れをお伝えします。

あわせて、試用期間中に退職するメリット・デメリットも説明しますので、次の転職先探しの参考にしてください。

*独立行政法人 労働政策研究・研修機構|従業員の採用と退職に関する実態調査(2014年)

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試用期間中に退職したいときに押さえるべきポイント

試用期間について、労働基準法には明確な定義がなく、企業の就業規則等で定められている場合がほとんどです。

まずは試用期間に退職したいと考えている際に押さえるポイントをお伝えします。

退職の申し出は遅くとも2週間前から

試用期間中であっても、企業と労働契約が結ばれており、企業側のルールを守る必要があります。

よく「試用期間中だから即日退職できる」と思い込んでいる人がいますが、それは間違いです。試用期間中であっても即日退職はできないので注意しましょう。

退職したい場合は、遅くとも2週間前までに直属の上長に伝える必要があります。中には退職の申し出期間を1ヶ月前に設定している企業もあります。詳細は企業の就業規則や労働契約書を確認しましょう。

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給与は基本的に満額支払われる

試用期間中に退職を申し出てても、出勤した分の給与は満額支払われることになっています。また長期雇用を前提に採用しているため、仮に試用期間中であっても、各種社会保険(健康・雇用・労災・厚生年金)への加入が企業側に義務付けられています。

ただ雇用主によっては、試用期間中の退職を不服に感じ「給料は払えない」と伝えてくる場合もあるでしょう。しかし基本的には給与は満額支払う必要がありますので、もし雇用主に不安になる事を伝えられたら、社会労務士や弁護士に相談するのがおすすめです。

ズル休み・やる気のない態度はNG

一回「退職したい」と思うと、なかなか仕事に身が入らなくなるのが実情です。しかしもうすでに退職する意思が固くても、ズル休みややる気のない態度は控えましょう。

企業側が試用期間中で本採用を打ち切る理由として、「欠勤などの勤務状況」が86.4%、「素行」が73.7%、「仕事上の知識・能力」が72.8%、「健康状態」が68.3%となっています(*)。

万が一退職せずに仕事を続けたいと思っても、真摯に仕事に向き合っていない場合は本採用の打ち切りを通知される可能性が高くなります。

また、そうした態度は自分の知らないところで、無意識に自分の癖になる恐れがあります。次の職場でも悪影響を及ぼす可能性も高く、自分自身の成長につながらないので控えましょう。

*独立行政法人 労働政策研究・研修機構|従業員の採用と退職に関する実態調査(2014年)

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試用期間中に退職するメリット

では試用期間中に退職する場合、私たちにはどんなメリットがあるのでしょうか。

ミスマッチな職場で無駄な時間を過ごす必要がない

ひとつめのメリットとして「ミスマッチな職場で無駄な時間を過ごす必要がない」点が挙げられます。

明白にミスマッチな職場だと分かっていながら、ズルズルと仕事をしても、モチベーションが下がり生産性が落ちる一方ではないでしょうか。

その時間をもっと自分に合った職場で過ごす方が、何十倍も得られるものは大きいでしょう。

「時は金なり」ということわざ通り、時間はもう取り戻すことができません。若ければなおさらチャレンジもしやすく、新しい知識や技術を吸収しやすい時期でもあります。

試用期間中に見切りをつけ、新しい道に進むのはメリットも大きいといえます。

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心身の不調やストレスから解放される

職場に行くだけ、あるいは仕事の事を考えるだけでストレスや心身の不調が見られる場合、試用期間中に退職することでそれらの苦しみから解放されるメリットがあります。

強いストレスや心身の不調を我慢し続けると、うつ病や不眠症が生じる恐れがあります。ひどい場合には自殺願望が生じ、取り返しのつかない事態に陥ることも。

その後の働き方だけでなく、生き方にも大きな影響を及ぼす可能性が高いため、辛い状況がなかなか改善される見込みがない場合は我慢せず、退職するのも一つの選択肢です。

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新卒は第二新卒枠を狙える

新卒の場合は試用期間中に退職することで、第二新卒枠を狙えるメリットがあります。

第二新卒であれば中途採用ほどの経験を求められないため、比較的スムーズに採用される場合があります。特に最近では、第二新卒採用に力を入れている企業も増えているので、狙い目だといえるでしょう。

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試用期間中に退職するデメリット

試用期間中に退職するデメリットは以下のような点が挙げられ、一般的に企業側への印象は良くないとされています。

しかしデメリットを把握し、企業側の不安を払拭できれば、そこまで大きなマイナスにならない場合もあります。

次の転職を成功させるためにも、デメリットをしっかり把握していきましょう。

試用期間中に退職するデメリット

次の転職に悪影響が出る

試用期間中に退職するデメリットとして第一に挙げられるのが、次の転職への悪影響です。もちろん全ての場合に悪影響が出るわけではありませんが、企業側の印象は必ずしも良いとはいえません。

どうしても企業側は「採用してもまた試用期間中に辞められないだろうか…」といった疑惑を感じてしまうからです。企業にとっては試用期間中に退職されたら、余計な経費や人件費が掛かってくるので、なんとしても避けたい部分です。

転職面接では鋭い質問が問われる可能性が高いですが、真摯に向き合い、なるべく企業側の不安を取りはらえる回答を心がけましょう。事情を説明できれば、そこまで大きく転職で不利に働くことはありません。

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空白期間が生じる場合も

試用期間中に次の転職先を見つけていない場合、空白期間が生じるデメリットがあります。会社を辞めた後にすぐ転職先が見つかれば、短い空白期間でそこまでデメリットにはなりませんが、場合によっては3〜6ヶ月と長引くことも。

空白期間が長くなればその分、転職に不利に働く可能性が高くなります。

面接でも無職の空白期間中に何をしていたか聞かれる確率が高いので、あらかじめ試用期間中に退職した理由とともに回答を考えておくのがおすすめです。

例えば生活費を稼ぐためにアルバイトをしていた場合、「正社員として就業はしていないものの、目的意識を持ちながら行動し、学びを得た経験」を面接で回答しましょう。

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試用期間中の退職の流れ

試用期間中に退職する場合、自主退職合意退職の2つの選択肢が考えられます。どちらの選択肢を取る場合でも、以下の流れで退職することができます。

試用期間中の退職の流れ
  • 直属の上長に口頭で退職する意思を伝える
  • 退職届を書面で書き提出する
  • 人事とともに各種手続きを行う

では自主退職と合意退職の概要と注意点を見ていきましょう。

自主退職の場合

自主退職とは、労働者の意思表示によって退職できる方法で、雇用者の同意は必要ありません。

注意点としては自主退職を申し出た場合、一度提出した退職届を取り下げることはできない点です。退職届が雇用者に提出された後、人事と各種手続きを行い退職に至ります。

合意退職の場合

合意退職とは、企業側と労働者が合意の上で退職が行われる場合を指します。

退職届を提出する際に合意解約を申し込み、受理されると退職できる合意退職ですが、退職届の取り下げも可能です。

試用期間中に退職がしたいなら、事前に転職エージェント登録は必須!

試用期間中に退職をしたい人が押さえたいポイントと退職への流れを中心に、試用期間中に退職するメリット・デメリットを説明しました。

試用期間中に退職がしたいと思っているなら、会社に在籍している今のうちに転職活動を行うことをおすすめします。会社を退職してからだと、どうしても空白期間が生じ、長引けば長引くほど転職に不利に働く可能性が高くなるためです。

また試用期間中に退職を繰り返していると、条件の悪いブラック企業にしか転職できない恐れもあります。

将来を見据えて良いキャリアを築くためにも、転職エージェントのようなプロの力を借りて転職活動をしましょう。

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杉田 陸 - キャリアクラス編集部

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ホテルのアメニティーメーカーに入社。新規開拓営業・SNSマーケティングなどを経験。その後、Webマーケティング企業へ転職。第二新卒で未経験分野の転職を成功させた経験を生かし、転職情報をお届けします。

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千田 究太郎 - キャリアクラス編集部

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新卒でマーケティング支援会社に入社。その後、Web広告を扱う企業を中心に二度転職を経験したのち、ウェブココル株式会社に入社。自身の転職成功経験を踏まえて、主に第二新卒〜若手の転職情報に精通。最新の転職情報をお届けします。

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大島 大地 - ウェブココル株式会社取締役

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新卒で東証プライム上場メーカーへ入社。その後上場企業傘下のWebメディア企業へ転職し、ウェブココル株式会社の取締役へ就任。採用の全責任者として、年間100名近くの採用選考を実施し、社員0名→25名へグロース。自社において幅広いなリクルーティングサービスを利用し、多くのサービスに精通。採用側の視点でサービスのファクトチェックや記事内容を精査しています。

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