最終面接まで進むと、合格への期待は自然と高まりますよね。
一般的に、最終面接の合格率は50%前後といわれていますが、会社によっては最終面接はほぼ全員合格だったり、2〜3割は落としたりとさまざまです。
しかし、せっかくあと一歩のところまできたのだから、なんとかして合格を勝ち取りたいですよね。
最終面接中に合格のヒントとなるのが、面接官の言動から感じられる合格フラグです。
合格フラグは絶対ではありませんが、目安として理解しておけば、面接中でも落ち着いて対処することができます。
そこで本記事では、合格フラグと不合格フラグの紹介にくわえ、不合格フラグを万が一見つけてしまった場合の挽回方法についても紹介します。
転職の最終面接における合格フラグ
最終面接は基本的に、社長や役員など上層部が面接官となります。
トップとの面接と聞くと、緊張してしまう人もいるかもしれませんが、あくまで今までと同じように、自分の意見をしっかり伝えるようにしましょう。
ここでは、最終面接で目安となる合格フラグを6つ紹介します。
その場で内定と言われる
頻度は低いですが、最終面接中に直接採用を言い渡されることがあります。
その意図としては、以下の理由があげられます。
- これまでの選考でほぼ採用が決定しており、最終面接の面接官も採用したいと判断した
- 優秀な人材と判断されており、他社にとられないための囲い込みをしたい
- 社長あるいは役員が、非常に気に入ったためぜひ入社してほしいと考えている
面接中に内定をもらった場合、まずは感謝の気持ちを伝えることが大切です。
面接時間が長い
面接時間が予定の時間より長い場合、合格が期待できるといえます。
面接官からの質問が多い、また、あなたの話をじっくりと聞いてくれていることは、あなたに興味を持ってくれている証拠だからです。
面接時間が長引くということは、忙しい社長や重役クラスの人が、他の仕事よりもあなたとの面接を優先してくれているということになります。
したがって、かなり確度の高い合格フラグと考えていいでしょう。
話す内容に強く共感してくれる
最終面接では、職務レベルの話ではなく、あなたの考え方や姿勢が会社のビジョンや方針にマッチしているかが見られています。
あなたの発言に対して会社の方針が合っていると判断されれば、結果的に面接官はあなたの発言を肯定的に聞いてくれるはずです。
面接官から「うちに合っている」という発言があれば、かなり採用に前向きと考えられます。
入社後の具体的な話をされる
「君には○○課で活躍してもらいたい」「××部で前職の経験が活かせると思うよ」など、入社後の具体的な配属先の名前が出る場合、かなり高い合格フラグだといえます。
また、面接中に社員を紹介される場合があります。
これは、入社後の配属先の上司である場合が多く、顔合わせの意味合いもあると考えられます。
入社することのメリットを伝えられる
「福利厚生が整っていて、働きやすい職場だよ」「うちの会社ならその夢を実現できるよ」など、入社することはあなたにとってメリットがあるという趣旨の発言がある場合も、合格フラグの一つです。
面接は、会社があなたを選ぶ場であるのと同時に、あなたが会社を選ぶ場でもあるのです。
魅力的な人材であれば、面接官はあなたが他社からも声がかかっている可能性を考えます。
他社の選考状況を聞かれる
最終面接で「弊社以外に選考が進んでいる会社がありますか」と聞かれる場合、この質問は合格フラグといえます。
最終面接で他社の選考状況を聞かれた場合、会社はあなたを逃したくない人と考えており、他社よりも先に内定の通知を出そうと考えていると判断できるのです。
しかし、1次や2次でのこの質問は、必ずしも合格フラグとはいえません。
もしかしたら不合格? 最終面接でのお祈りフラグ
最終面接中に見つけたら危険信号ともいえる不合格フラグを4つ紹介します。
面接官が塩対応
最終面接では、あなたが一緒に会社を運営していきたい人材かを見られています。
あなたが熱心に志望動機や入社後のビジョンについて語っても、「面接官の態度がそっけない、冷たい」と感じられる場合は、残念ながら、面接官が自社には合わないと判断したのかもしれません。
しかし、面接官がもともと感情が表に出にくいタイプである場合もあるため、諦めずに対応しましょう。
定番の質問のみ
志望動機・前職での経験・入社後の抱負など、いわゆる鉄板の質問しかされず面接が終了する場合です。
質問内容はある程度定番のものがあるので、それしか聞かれなくても即不合格フラグというわけではありません。
しかし、これらの定番の質問は、当然今までの選考ですでに話しているはずです。
最終面接では、そこからさらに深掘りした内容や、今まで聞いていないような新しい情報から、あなたが自社に合う人材か、判断する場合が多いです。
面接時間が短い
面接時間が予定されていた時間より極端に短い場合は、合格の可能性は低いと考えたほうがよいでしょう。
忙しい中、面接官はあなたに聞きたいことがあるから面接をしているはずです。
それなのに面接が早く終わるということは、最終面接中にあなたがマイナスの言動をし、その時点ですでに不合格と判断されていると考えられます。
面接開始時と終了時で面接官の態度が違う
最初は和やかなムードだったのに、面接が終了するころには不機嫌そうだったり、冷たい態度を取られる場合は、かなり明確な不合格フラグとなります。
このフラグがたった場合、合格の可能性はほぼないと考えたほうがよいでしょう。
仮にも最終面接まで残ったのですから、基本的にはあなたは自社にとって有益な人材と判断されていたはずです。
それにもかかわらず、あからさまに面接官の態度が異なる場合、早々に不採用という判断を下されたか、もしかしたらあなたが失礼な言動をしたのかもしれません。
最終面接中に不合格フラグがたった場合の対処法
万が一、最終面接中に面接官がそっけない対応をとっていたり、あなたの話をつまらなさそうに聞いていると、不安になってつい焦ってしまいますよね。
しかし、不合格かもしれない言動があっても、それが絶対というわけではありませんし、必ずしもその時点で不合格が確定したわけではありません。
面接は、途中で気を抜いてしまってもだめなのと同じで、最後まで諦めず取り組むことが大切です。
ここでは、不合格フラグがたった場合の挽回方法を紹介します。
気にしすぎない
面接中に、合格フラグや不合格フラグを見つけることに必死になってしまっては元も子もありません。
適度に気をつけて、合格の可能性を探ることはよいですが、フラグに一喜一憂せず、目の前の面接官ときちんと向き合うことが肝心です。
逆質問で熱意を伝える
面接中に不合格フラグを見つけた場合、大きなチャンスとなるのが逆質問です。
自由度の高い逆質問では、応募者の個性や考えによって内容がまったく異なるため、面接官の印象を大きく左右することができます。
面接の最後に「なにか質問はありますか?」と聞かれたときに慌てないように、逆質問の内容は複数個用意しておくことが必要です。
最終面接は、社長や役員など、トップクラスの人が担当する場合が多いので、今までの面接で行ったような実務レベルの質問内容ではないものを用意しておきます。
具体的には、会社のビジョンや今後参加したいプロジェクトについてなど、社長や重役でなければ答えられない質問を考えておきましょう。
面接対策なら、転職エージェントを活用して
1次面接や2次面接では、実務経験やスキルが重視されるのに対し、最終面接では入社への意欲や将来のビジョン、自社に合う人材であるかをチェックされます。
また、多くの場合、上層部が面接官となるのも特徴です。同じ面接といえど、チェックポイントと相手が変わると、必然的に準備の仕方や気をつけるポイントも変わってきます。
自分1人で準備するとどうしても視野が狭くなりがちなので、客観的な意見をもらうことが重要です。
しかし、身近に協力者がいない、職場に転職活動を知られたくないという場合は、転職エージェントを活用することをお勧めします。
コメント