
転職活動を行っていると、企業によっては新卒同様、筆記試験が課されることがあります。
一般的に、中途採用は面接重視の傾向にあり、筆記試験の重要度は低め。
よって転職で筆記試験といわれても、いまいちピンと来ない人もいるのではないでしょうか。
しかし、転職でも筆記試験を理由に落ちることはあります。
安易な考えから、対策をせず本番を迎えるのは絶対にやめましょう。
本記事では転職における筆記試験のボーダーラインと筆記試験の概要・対策法をお伝えします。
転職の筆記試験で落ちることはある?
転職活動をしていると、企業によっては筆記試験が選考で課される場合があります。
筆記試験が久しぶりだったり、学力に自信がなかったりすると、転職の筆記試験を不安に感じやすいものですよね。
一方、転職選考で筆記試験のない企業もあります。
筆記試験を重視するかどうかは、企業や職種によって異なるものの、一般的には新卒に比べると中途採用の方が筆記試験の重要度が低く、面接重視になる傾向が強いです。
ではそもそも、転職の筆記試験で落ちることはあるのでしょうか?
下記ツイートからもわかるように、転職において筆記試験で落ちることはあるようです。
転職活動、筆記試験で落ちた。やはり仕事でさんざっぱら頭使った後に筆記試験受けるのはだめだわ。問題文が頭に入ってこないのなんの。
— なたきだ (@na_takida) February 14, 2020
久々愚痴。つらい。転職で絶対受かりたかった筆記試験落ちた。最近、仕事について本気で考えることが増えた。コロナの影響かな? 今年は去年の倍率の2倍だった… 本当、絶望感…
— jupiter (@mamakotomi111) November 10, 2020
筆記試験の結果だけが選考結果に左右するわけではないものの、筆記試験の結果は選考に大きく関係しているといえるでしょう。
ただ、注意点として不採用の建前上の理由に「筆記試験の点数が低かった」と回答する場合もあるということです。
筆記試験の点数が高くても、面接や他の応募者と比較して不合格と判断した場合、筆記試験の点数を理由にあげる場合がありますので注意しましょう。
転職における筆記試験のボーダーライン


転職における筆記試験のボーダーラインは、6割程度とされています。
スムーズな転職を目指すなら、最低でも7割程度は得点しておきたいところです。
もし得点率を6割より下回った場合、基礎知識や一般教養が不足していると判断されかねません。
また、あまりに得点率が低いと、筆記試験対策を行わなかったのではと思われるケースもあります。
こうした場合、選考に対する姿勢や意識、企業に対する熱量が低い人物だと判断され、落とされる可能性が高くなるでしょう。
筆記試験は学力検査に限らず、性格検査も含められます。こうした性格検査の結果次第では、企業の風土とマッチングしなさそうと判断されるケースも。
性格検査で選考を落とされる場合がありますので、注意しましょう。
転職・筆記試験の特徴・対策【適性検査】
転職における筆記試験は、主に適性検査と一般常識の2種類があります。
まずは適性検査の特徴から、対策を説明します。
適性検査は、性格検査と能力検査(SPI)の2種類があります。
性格検査
性格検査は、応募者の性格や人物像を把握し、自社と合うかどうかを判断する目的で実施され、30分程度で行われることが一般的です。
性格検査は「はい・いいえ」、または「あてはまる・あてはまらない・どちらとも言えない」で答える質問が出題され、回答内容や傾向から性格・行動パターンが把握できるようになっています。
性格検査で主に使用されるのは、YG性格検査・クレペリンテスト・数研式M-G性格検査・CPIなどです。
特にYG性格検査とクレペリンテストは、大手企業を中心に利用頻度が高い検査です。
性格検査における質問例は以下のとおりです。
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性格検査の対策
性格検査の対策は、正直に答えることが一番大切です。
とはいえ、選考のかかっている検査であるだけに、良い印象を持ってもらえるよう、企業が求める人材を逆算して回答したくなることもあるでしょう。
しかし、性格検査の中には言い回しは異なるものの、同じ内容の質問がまぎれている場合があります。
嘘をついて回答すると一貫性がなくなり、不誠実な性格だと判断される可能性が高くなるので注意しましょう。
能力検査
能力検査とは、主に基礎学力や論理的思考力などを問う試験です。
最終学歴(卒業学校名)や職歴からは見えてこない、募集職種に必要な知識や能力の有無を見極めるために活用されます。
能力検査で主に使用されるのは、SPI(SPI3)や玉手箱、SCOA、3E-IPGといった試験です。
これらの試験は能力検査と性格検査を同時に行うもので、所要時間はおおよそ1時間程度(各検査30分)です。
企業での利用頻度が高いのはSPI(SPI3)であり、以下のような非言語・言語問題が出題されます。
<非言語> 問:ある品物に、定価の2割引で売っても、原価の4割の利益が得られるように2450円の定価をつけた。原価はいくらか。
A1240円 B1320円 C1400円 D1480円 E1560円 F1640円 G1720円 H1800円 <言語> 問:最初に示された意味と最も合致する言葉を、選択肢より選びなさい。 とりつくろって立派に見せること A偽作 B捏造 C虚飾 D粉飾 E校閲 |
出典:SPI無料学習サイト
またシステムエンジニアや経理など、専門知識を有する職種の場合、別途専門領域に関する筆記試験が課されることがあります。
同業種であればそこまで心配はいらないものの、異業種に挑戦する場合はしっかりとした準備が必要です。
その業界や業務内容についてあらかじめ勉強し、専門領域に関する知識を有していることをアピールしていきましょう。
能力検査の対策
能力検査は計算問題から言語まで、さまざまな分野から出題されます。
しかし、ある程度出題パターンが決まっているため、繰り返し練習問題を解いていくことで合格点が取りやすい検査といえます。
制限時間内に正答率の高い回答ができるように、問題を解くときは時間を計りましょう。
転職・筆記試験の特徴・対策【一般常識】


一般常識は、文字通り一般的な常識(基礎的な学力や情報処理能力)を有しているかを確認する試験です。
一般常識では国語・数学・英語・社会・理科の5科目と、文化・時事問題が出題されます。
一般的に5科目の出題レベルは高校1年生程度とされていますが、企業によって異なる場合もあります。
所要時間はおおよそ30分〜1時間であり、以下のような問題が問われます。
問:FTAとは次のうちどれ?
A:経済連携協定 B:関税および貿易に関する一般協定 C:自由貿易協定 |
一般常識の対策
一般常識で高得点を取るには、一般常識対策本などを活用し、小学校〜高校の教科書で習った基本的な問題や公式を復習することが効果的です。
文化・時事問題対策では、ニュースを欠かさずチェックするなど、日々こまめに情報収集を行いましょう。
【まとめ】転職の筆記試験は高得点が狙いやすい
本記事では転職における筆記試験のボーダーラインや、筆記試験の概要・対策法をお伝えしました。
筆記試験は能力検査や一般常識の場合、あらかじめ出題パターンが決まっているものも多いことから、練習を重ねれば高得点が狙いやすい試験です。
ぜひ何度も練習問題を解き、高得点を獲得していきましょう。また少しでも転職活動をスムーズに行いたいと考えている場合は、転職エージェントに登録することをおすすめします。
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