
あなたは無職になって罪悪感を感じていませんか?
私も、無職で罪悪感に悩まされたひとりです。どうして無職になると罪悪感を感じてしまうのでしょうか?私は無職で何もしてない自分に対して、「生きてる価値はあるのか?」と毎日思いました。
何もしていないのに、お腹は空くし眠たくなります。ご飯も食べるしお風呂に入って寝る。稼いではいないのに、消費してばかりの自分が嫌になってきます。
社会の何の役にも立っていないし、「何をしているんだ?何がしたいんだ?」と、自問自答を繰り返して焦りばかりが先走っていました。平日に働いている人を見たときは、自分が情けなくなり罪悪感がありましたね。今回は、無職になって「罪悪感」があった私の体験談をお伝えします。
無職生活で罪悪感が増幅してしまう理由とは?


無職になると、実家に戻る人も多いと思います。その方が、生活コストがかからないからです。そうなると、親と共同生活を過ごしている形になるでしょう。
無職生活で罪悪感が増幅してしまう理由は、親からの冷たい態度や言葉です。親から、実家暮らしの場で親から散々口うるさく「就職しろ」や「働け」と、なんやかんやと永遠に言われ続けると気が滅入るでしょう。
口に出さない親でも、態度でプレッシャーをかけてきます。それがあるから、ますます罪悪感が大きくなってしまうのです。
無職は罪悪感+お金の問題で辛くなる


無職になると、当然ですが収入がありません。失業保険がもらえるとしても、期間が決まっています。そのため、「お金がない」という焦りがなくならないでしょう。お金がなくなることで、あれこれと不安も出てきます。
「また復職できるのだろうか」という、自分に対する不安も出てきます。それに加えて周りの目や世間体で、罪悪感が増幅されます。無職は、罪悪感+お金の問題でどんどん辛くなるのです。
再就職先が決まっていればいいですが、いつまで無職が続くか分からないとなるとお金にはシビアになってしまいます。友達に遊びや食事に誘われても、予算を超えそうなら断らないといけません。時間はたっぷりあるのに、お金がないから遊べないというのは一番悲しかったです。
さらにそうした節約生活が長く続けば続くほど、再就職した後も節約グセがなかなか抜けないのも困りました。再就職してお金はあるのに節約ばかりして、ただのケチになりかけてしまいました。
無職はデメリットが多く罪悪感を抱いてしまう


無職は、はっきり言ってデメリットだらけです。
1.まずは金銭面です。
働かないと給料はありません。しかし人間が生きていくにはお金が必要です。
2.穴だらけの履歴書になってしまう。
企業の面接を受けるときに、正体不明の人間と認識されてしまいます。
3.精神的に腐っていく。
何もしていないと人間は弛緩しきった人間に成り下がってしまいます。
4.働く意欲、生きる気力がどんどんなくなっていく。
無職でいる生活に慣れてしまうと、仕事をしようという前向きな思考がなくなってきます。また、人に会うことも億劫になるでしょう。そのため、自室に引きこもってしまったり、毎日の風呂や歯磨きもさぼってしまうこともあります。
5.社会的信用を失う。
いざ就職しようと思ったとしても、経歴に空白期間のある人間をまともな会社が採用するでしょうか?無職は、空白期間ができて社会的信用がなくなるのです。
また、就職活動のみならず、理由もなく働かない人間には親類であっても愛想を尽かされます。友人関係にも影響が出てくることもあるでしょう。
無職になってガラリと変わる生活リズム


無職になって、生活のリズムが変わってしまいました。昼夜逆転してしまったのです。始めの頃は、通勤していた頃と同様に朝早く目が覚めていました。それが、だんだんと夜型に変わっていってしまったのです。
求人サイトを夜遅くまで検索する日々で、午前中の面接では体調面で支障をきたします。万全の体制で臨めない日もありました。
家にゲームやパソコンがあると、昼よりも夜に作業した方が捗りやすくなるため、平日であろうと休日であろうとどうしても昼夜逆転してしまいます。
また家に居る時は常にパソコンの前に居るようになり、パソコンの周辺に手の届く範囲で飲食物や雑貨を置くようになりました。そこから動かなくても生活出来るような環境を作っていたのです。
寝るとき以外は、椅子に座っている状態でしたね。ダラダラと一日を過ごし、気がついたら夕方になっていて、「あー今日も何もしなかった」と後悔するような日々が多かったです。
一度朝まで起きていて、「このまま寝ないで1日を過ごそう」と決意し、そこから夜型の生活から脱却することができるようになりました。
普段していなかった家事や家の片付け、断捨離を実行していくにつれて、心の不安も少しずつ整理できていったように思います。
無職期間で罪悪感を抱いた私の体験談


最初、私は無職の期間は自分の趣味や旅行に費やそうと思っていました。しかし、どうしても周りの人たちの目が気になります。実家でゴロゴロしている私に、両親が「若いくせに働かないで」「怠け者だね」など、責めるような言葉を投げつけてくるようになりました。
今まで一生懸命働いてきて貯金もあり、実家にもお金を払っているのに、なぜ、そんなに責められなくてはならないのか…。自分は本当に怠け者でダメな人間なのではないかと、自暴自棄になりましたね。
毎日ハローワークに行ったり求人サイトで検索しても、自分の希望する仕事の求人自体がなかなか出てこなかった時期もありました。
そして、「生活のためにしたくない仕事でも就かなければならないのだろうか…」と思って、前の会社を辞めたことを後悔するようになりました。生きていくために何としても、貯金がつきる前に就職しなくてはならず必死です。
面接を受けて結果が来るまでの時間は、落ち着きませんでした。とにかく、「生活費」の三文字が頭の中から消えてくれません。老後の不安も頭によぎりました。
国民年金だけではやっていけないが、かといって無職ではどうすることもできないことも分かっていましたから。また、私には兄がいるのですが、兄の方は同時期に海外に転勤し、社内で出世していきました。大企業なので、給料やボーナスも良くうらやましくなります。
正月などで会った時、顔を合わせるのが嫌になりました。「いつまで無職しとるんだ?」と兄に言われたときは、消えたい気持ちになりましたね。
無職の罪悪感で最も辛かったことは?


親に「仕事を辞めて無職になったこと」を打ち明けたときが、最も罪悪感を感じて辛かったですね。
きついことを言われたというわけではないが、育ててきてもらったにも関わらず、順調な社会人デビューをしたと親を安心させられなかったという自分に対する失望感が大きかったです。
子供の頃から家族や周りの人から優秀と言われることが多く、なんでもできると期待されて育った分の落差はとても大きかったと思います。
無職になると、お金がないので自分の買いたいものが何も買えません。当時はタバコを吸っていたので、タバコが吸えなくてイライラしてしまうことが多かったです。親に買ってもらったりしてそれが続くと怒られたりするので、また罪悪感を抱いたりしました。
今までなんとも思わずにコンビニで飲み物を買っていたのに、無職になって罪悪感を抱くようになりましたね。ペットボトルのお茶すら買うのをためらうようになりました。
ちょっとしたことでも「自分のお金ではない」、「自分は収入が全くない」と考えてしまうとお金を使うことに非常に強い罪悪感があります。
それが恐怖にすらなってしまい、一時期友人と食事に行くのも申し訳なくなってしまい完全に引きこもるようになってしまいました。
無職になったことで、周囲の友人の対応が明らかに変化を起こしました。これまでのように一緒に遊ぶことは、もうなくなりました。
無職で罪悪感があっても気晴らしをした方が良い理由


気晴らしをせずに、ずーっと一生懸命に就職活動をしていると、いつか煮詰まってしまいます。
何となく無職だから気晴らしなんてしない方がいいのではないかという気持ちや、気晴らしをするなんてありえない、なんて考えている人も少なくないかもしれません。
しかし、気晴らしをしてリフレッシュしたほうが、実は効率よくしっかりと就職活動に集中して取り組むことができる気がします。
なんでも真面目に、それ1つに取り組めばよいというわけではなく、きちんと自分の精神面のバランスも考えて行動するためにも気晴らしをするのはおすすめですね。
無職であることに対して、たとえ本人が気にしなくても家族や友人からすればあまりよい印象を与えないことがあります。
周りの人からの影響で、しんどい思いをする人もいるかもしれませんから、無職でも何か気晴らしになるようなことをぜひするべきだと思います。
無職で罪悪感を感じているなら、生きるために気晴らしをしましょう。無職になった私は、適度に気晴らしをすることによって生きることができています。しかし、真面目な無職は死んでしまいます。
私の友人も無職を拗らせて亡くなってしまった一人です。彼には、趣味と呼べるものがありませんでした。彼はひたすら罪悪感を抱いて、自問自答を続けました。
出口のない自己洞察をひたすら続けた結果、彼は精神に異常をきたし、やがて引きこもってしまい、私の前から消えてしまいました。彼の死を知ったのは、彼が亡くなってから2年もたった後のことでした…。
無職の罪悪感から抜け出すために…


無職が存在することは「当然だ」と考えることが、罪悪感から抜け出す一歩です。企業の採用活動の方針はそれぞれ違います。一部の人たちは「社会」という大きな言葉を使い人を見極めようとしますが、各々の企業に「独立しての社会」があります。
就職活動、採用活動の双方の目的は、その一部分に働きかけるためのものです。間違っても、自分のことを「異質」だと思ってはいけません。人々はもちろん、組織も各々が異質なのです。具体的な行動についてですが、以下の項目を参考にしてみてください。
- 世の中にはもっと無職ということに対して罪悪感を持つこともしない人もいるから、「自分はまだマシな方だ!」と言い聞かせる。
- 無職の原因次第ですが、自分が悪くない(病気やけが、家庭環境)なら自分は悪くないから仕方ないと強く思う。
- いつかまた社会復帰した時に、「今無職のせいで迷惑かけている人に恩返しをしよう」と言う気持ちをもって頼れる人には頼る。
- 相談できる人がいないなら、心療内科や、カウンセラーに相談する。
- 逆に人生は長いので無職を満喫する。
無職というだけで罪悪感が沸いてきて、悩み、焦り、落ち込んでしまいます。そうするとひどい場合、うつ病になってしまうでしょう。そうならないためにも、カウンセラーに悩みを打ち明け心の闇を外に出すのもひとつの方法です。
もう一つは運動です。体力的に負荷をかければ、そういった自分を責める気持ちが生まれる前に睡魔がやってきます。荒療治ではありませんが、対処法の一つだと思います。
個人的にはアロマテラピーなど、精神を安定させてくれるアイテムを購入するのがおすすめですね。また、何事も受け身にならないことと、罪悪感を忘れないことが大事だと思います。何かが、誰かがなんとかしてくれるという考えでは状況は良くなりません。
再就職を目指すなら、まずは転職サイトに登録すること。登録するだけなら、簡単にできますよね?再就職のサポートが欲しいなら、転職エージェントもおすすめです。
こちらも、登録するだけなら簡単ですから、なんとか行動してください。とにかく何もしないより、社会に関わっている実感が得られるような行動をすべきでしょう。
無職で罪悪感を感じている人へ


「無職」=「悪い」わけではないことを忘れないでください。無職で「罪悪感」を感じているだけ、あなたは全然マシです。世の中には沢山働けるのにも関わらず、無職で生活保護をフル活用しなんの罪悪感もなく、生活している人もいます。
「罪悪感」があるだけ立派だといえます。でもその「罪悪感」は、きっと自分を苦しめる一方になるのではないかと思います。確かに一人の人間として、またまわりの人と比べると無職なんて・・・と思うかもしれません。
無職である事を悲観する人は日本に多くいると思いますが、そんな人の目なんて気にしなくても良いのです。実際働かずに楽して暮らしたいと思ってる人なんてたくさんいますし、働いている人の中にも、何も考えずただ言われるがままに働いている人だっていっぱいいるでしょう。
働いている人が偉いのではなくて、働く意味を理解して努力している人が偉いんだと思います。自分を見つめ直す時間は、誰にでも人生で一度は必要な事です。
無職になるくらいでないと、人生経験が豊かになりません。自分を変える良い機会だと思って、あなたが無職期間を有意義に過ごせる事を願っています。
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