
せっかくするからには、ベストな時期を狙って転職活動を行いたいですよね。
しかし中途採用となれば、新卒とちがい採用時期も通年であり、転職に適した時期と言われてもピンと来る人は少ないはず。
時期を考えずやみくもに転職活動を行っていると、希望する求人を見つけられないなどのデメリットを感じる可能性もあります。
ベストな時期に転職し、ステップアップにつなげていきましょう。
この記事では求人数の多い転職におすすめの月と転職に向かない月をお伝えします。またお得に転職するためのポイントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
転職におすすめの記事は何月?
2〜3月と8〜9月は、それぞれ4月・10月入社向けて人材の採用が本格化することもあり、求人が多い月です。
求人の多い月はそれだけチャンスが眠っており、転職するのに適している時期だといえます。時期別の特徴を見ていきましょう。
2020年8月現在、今後経済・経営状況が悪化していく可能性が考えられます。実際に2020年に入ってから有効求人倍率は下がっており(*)、今後時期に問わず求人数が減る可能性が高いです。会社の経営状況は注意深く見ながら、こまめに情報収集を行いましょう。
(*)厚生労働省|一般職業紹介状況(令和2年3月分及び令和元年度分)について
2〜3月は4月入社の求人が急増する時期
まず求人の多い月は2〜3月です。4月入社に向けて、多くの企業が求人を出す時期です。
2〜3月は、年度末の忙しい決算関係の業務がひと段落していることから、人事部に比較的余裕がある時期でもあります。年度の切り替えといったタイミングで退職者も増えるタイミングであり、枠が少ない業務の求人が見つかる場合も。
新しい年度に切り替えと同時に転職できる4月入社は、同じ時期に入る同僚を得やすい、一斉研修に参加できる可能性が高いというメリットがあります。
8〜9月は10月入社の求人が急増する時期
8〜9月も求人数が多く、10月入社に向けて、多くの企業が求人を出す時期です。
4月で新年度が始まると、多くの企業において人事部は、新入社員の研修や配属決めなどの対応で忙しくなります。8〜9月はちょうど、上半期の業務がひと段落し、人事部に余裕ができる時期でもあります。
また年度末同様、半期というタイミングで退職する社員も毎年一定数いることから、企業側は新たな人員の補充を10月に行う場合が多いです。
多くの人がお盆休みを満喫している時期だからこそ、この時期に転職活動を進める人は4月入社と比べると少ないでしょう。穴場求人が眠っている可能性もありますので、ぜひこまめに情報収集を心がけてください。
転職に向かない時期は何月?
転職に向かない時期は、4〜6月と12〜1月です。これらの時期は人事部に余裕がない場合が多く、長期休暇と重なり営業日が少ない月であり、求人も少なめです。
4〜6月は人事に余裕がない
転職に向かない時期は4〜6月です。新年度の始まりと同時に、新入社員の研修や配属先決定などで、社内の業務に忙しく人事部に余裕がない可能性が高いといえます。
したがって4〜6月は、必然的に求人数が少ない傾向があり、企業が転職者にまで視野を広げる余裕があまりないことが推察されます。
しかし、求人数が少なくなることが、一概にデメリットであるとはいえません。企業によっては、あえて求人数が多いタイミングを外し、求人を出す場合もありますので意識しておきましょう。
12〜1月は年末年始・決算時期
12〜1月も転職には不向きの時期です。12〜1月は、年末年始休暇が10日程度ふくまれることもあり、実際に企業が稼働している営業日も少なめです。
より具体的にみていくと、12月は仕事納めで挨拶回りなど、年末年始に向けて通常の業務のほかに取引先とのお付き合いが増える時期です。また1月は年度末の決算に向けての業務が本格化する時期に入ります。
そのため12〜1月は、人事部も新たな求人を出す余裕はないことが多いでしょう。
この時期は実際に求人に応募するよりは、転職活動に向けて自己分析や面接対策などを行うのが望ましいです。
ボーナス支給時期も考慮して転職しよう


転職する時期を決める際は、上記の時期以外にもボーナス支給時期も併せて考慮するようにしましょう。
賞与支給前の半年間が賞与算定期間の対象となります。ボーナスは6月末〜7月上旬、12月上旬の年2回支給されるのが一般的です。
しかし企業によっては、3ヶ月などより短いスパンで査定を行い、年に複数回賞与が支給されるケースもありますので、会社の就業規則をチェックしておきましょう。
実際に「あと1ヶ月転職時期をずらせば、ボーナスがもらえたのに……」といった後悔する例もありますが、一度退職してしまうとボーナスはもらえないのでご注意ください。
転職者目線で見ると、7月・12月のボーナス支給後に会社を退職する人が毎年一定数いるので、この時期に求人情報を確認するのも良いかもしれません。
ベストな時期以外に転職活動してはいけないのか?
転職にベストな時期とそうでない時期を説明してきましたが、必ずしも自分の都合だけで転職時期を決められる人ばかりではありません。
ではベストな時期以外の転職活動は不利に働くのでしょうか?
結論からいうと、時期の影響はそこまで不利に働く可能性は少ないとされています。
中長期的に転職活動に影響が及ぶ可能性が高いため、今後は特定の時期に限らず注意が必要です。
人によってベストな転職時期は異なる
身もふたもない話ですが、上記の例はあくまで一般例であり、全ての方に適しているベストな転職時期とはいえません。
例えば会社で大きなプロジェクトに参画している場合、プロジェクトの途中で転職するよりも、完了した後に転職を行った方が実績もあり、良い転職につながりやすいといえます。
あるいは家族や私生活の兼ね合いで、どうしても転職時期を自分だけで決められない場合もあるでしょう。仮に転職に向かない時期に転職せざるを得ないとしても、きちんと対策をしていれば、そこまで不利に働くことはありません。
自分にとってのベストな転職時期を知りたい人や、決められた時期に転職する必要のある人は、転職エージェントに相談し、一度プロの視点からアドバイスを受けるのをおすすめします。
求人数が少ない月は転職準備をしよう


求人数が少ない月や、長期休暇を挟み営業日が少ない月は、実際に求人に応募するのでなく、転職準備を行う時期と捉えましょう。
自己分析や応募書類作成はもちろん、網羅的に情報収集を行うのがおすすめです。SNSなどでもし希望する会社に勤めている人を見つけたら、コンタクトを取り実際に話を聞いてみるのも一つの方法です。
多忙な場合も多いのであまり過度に期待はできませんが、意外と好意的にOKをもらい、社内風土や仕事内容、福利厚生などのリアルな声を聞けるかもしれません。
「ふさわしい人が見つからない…」とお悩みであれば、転職エージェントに相談すると、現職社員との座談会などを設定してもらえる場合も。
企業とのミスマッチを防ぐためにも、現職社員の生の声に触れ、自分に合うのか参考にしてください。
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