
「次転職するなら今よりも楽な仕事がいい」
「一体どんな仕事が人気なんだろう?」
「今度転職するなら絶対ストレスない職場を選びたい!」
このように、仕事にまつわる悩みや希望は尽きないもの。
特に生活の大半を費やす仕事だからこそ、できるだけストレスがない仕事に就きたいですよね。
本記事ではストレスのない仕事を中心に、休業や退職者が多いストレス過多の業種やストレスのない仕事に就くためのポイントを紹介します。
ストレスが多い業種(業界)ランキング
まずは休業者や退職者が多い業種を把握し、ストレス過多な業種(業界)がどこなのかを知りましょう。
連続1ヶ月以上休業した労働者が多い業種ワースト5
厚生労働省の調査によると、連続1ヶ月以上休業した労働者が多い業種ワースト5は以下の通りです。
1位 | 金融業/保険業 情報通信業 |
3位 | 電気/ガス/熱供給/水道業 |
4位 | 複合サービス業(郵便局/協同組合) |
5位 | 製造業(食料品/印刷/化学工業/鉄鋼その他) |
参照:厚生労働省|平成29年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況
連続1ヶ月以上休業した労働者が一番多かったのは、金融業/保険業と情報通信業が同時ランクイン。
これらの金融/保険/情報通信の業種がランクインした背景には、長時間労働が常態化していて余暇時間が摂りづらいことが原因として考えられます。
また、厳しいノルマによるストレスなども一因になっていたと推測できます。
退職した労働者が多い業種ワースト3
厚生労働省の調査によると、平成29年に退職した労働者が多い業種ワースト5は以下のとおりです。
1位 | 運輸業/郵便業 |
2位 | サービス業(他に分類されないもの) |
3位 | 金融/保険業
情報通信業 生活関連サービス業/娯楽業 建設業 卸売業/小売業 不動産業/物品賃貸業 医療/福祉 |
参照:厚生労働省|平成29年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況
退職した労働者が多い業種の第1位には運輸業/郵便業がランクイン。
運輸業における労働者が退職に至った理由として、定年後の不安があげられます(*)。
第2位のサービス業では、職場の人間関係や仕事の質についての悩みが大多数。
退職した労働者が多い業種のベスト3は、長時間労働や人との関わりが多いことが退職にいたる原因といえそうです。
(*)厚生労働省|平成29年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況
人とのコミュニケーションが必須でない仕事ランキング
では実際にストレスのない仕事をご紹介していきます。
人が仕事でストレスを抱えやすいのは、主に人との関わりが多いこととノルマや納期がきついことがあげられます。
まず最初は人との関わりが必須でない仕事を5職種紹介します。
人との関わりが必須でない仕事は、自分のペースで制作ができる、クリエイター職が多いのが特徴です。
このたび紹介する5職種は、いずれも在宅勤務やフリーランスの人が多く、人との関わりが必ずしも必要でないことから、自分のペースで仕事を行っていきたい人におすすめです。
Webデザイナー
Webデザイナーとは、Web(ウェブ)サイトの企画・デザイン・制作を行う仕事であり、Webクリエイターとも呼ばれます。
Webサイトは広報、広告宣伝やマーケティング、商品販売など、さまざまな目的で活用されており、それぞれの目的に沿って最適なデザインを考えていきます。
Webデザイナーは、すでに運用しているWebサイトのページやデザインの修正・変更から、htmlやCSSなどのプログラミング言語を使用しWebサイト制作も行います。
プログラマー


プログラマーとはシステム開発で、SE(システムエンジニア)が作成した設計に沿ってプログラムを作成する人を指します。
プログラミング言語を用いて、コーディングをしてプログラムを作成する仕事なので、誰かとコミュニケーションを取りながら仕事をする必要がなく、自分のペースで行いやすいでしょう。
プログラマーになるために学歴や資格は問われないケースが多く、将来的には上流工程であるSEやプログラムエキスパートなど、キャリアアップが可能です。
動画制作
動画制作者とは、動画を撮影し作品として制作する仕事です。
自らテーマを決めて動画を撮影し、作品を投稿するだけでなく、クライアントの依頼を受け動画制作を行うこともあります。
受注で動画制作を行う場合は、クライアントのニーズを把握し、企画・シナリオの作成から進みます。その後動画の撮影、編集、ナレーションの収録を行い、作品として動画を制作していきます。
最近ではYouTubeなど、動画メディアの勢いが増しているため、YouTuberの動画制作を行う人も増えています。
イラストレーター
イラストレーターとは、広告会社や出版会社などから依頼を受け、制作目的に沿ったイラストを描く仕事です。
かつてイラストレーターといえば、紙と筆記用具を駆使してイラストを描くのが主流でした。
しかし、最近では描画ソフトや画像処理ソフトなどを使用し、パソコンやペンタブレットを用いて描くデジタルイラストが主流となっています。
また、3次元CG(computer graphics)の技術も活用されており、CGデザイナーがイラストレーターを兼務する傾向が強まっているのも特徴です。
Webマーケティング(ネット広告・販売促進)
Webマーケティングとは、インターネットを利用したマーケティング活動の全般を指します。業務範囲は多岐にわたりますが、ネット広告出稿や市場調査、販売促進、SEO分析などがあげられます。
Webサイトの現状をツールを使って把握し、サイト訪問者の訪問ルートや頻度、滞在時間、よく見られているコンテンツなど、訪問者のニーズや関心分野を分析するのもWebマーケティングを行うマーケターの仕事です。






ノルマや納期がない仕事ランキング
ストレスのない仕事の特徴として、ノルマや納期がない仕事があげられます。
特にプレッシャーに強くなく焦ってしまう人には、ノルマや納期がない仕事に就くと、仕事の質や満足度も向上するのではないでしょうか。
ノルマや納期のない仕事は医療関係の仕事のような専門性の高い仕事から、事務など裏方を担う業務が中心です。
事務職


事務職は主に、書類作成からExcelなど表計算ソフトを使ったデータ集計、電話対応などを行います。事務職といってもさまざまな職種があり、ここでは2つの事務職について説明します。
一般事務
一般事務とは規則や業務手順書、社内手続などによって定められた定型的な事務作業を行います。会社で一般的な事務を指す場合は「一般事務」が一番近いといえるでしょう。
具体的には文書の作成や整理、メールや電話の応対、発注伝票や受注伝票の作成と管理、各種台帳の管理、社内の各種届出書類の管理などを行います。
営業事務
営業事務とは、営業担当からの指示を受け資料や見積書の作成から、クライアント対応、管理業務など、営業活動をサポートする仕事です。
営業が不在の場合は来客対応を行い、メールや電話対応も行い、営業担当と密に連絡を取りながら業務を進めていきます。
医療事務
医療事務とは、医療機関の窓口対応から、外来受付、医療費の請求、入退院の手続きなどを行います。
保険診療では、投薬や療養の基準に照らし合わせてレセプトを作成し、誤りがないかチェックするのも医療事務の仕事です。
団体職員
団体職員とは、非営利団体で働く職員を指します。
給料や待遇が公務員に準じている場合が多く、厳しいノルマや納期を設定されることは少なめです。
団体職員には営業から広報、事務などさまざまな職種がありますが、いずれも厳しいノルマが求められることなく、安定性があるのが特徴です。
自分の希望する非営利団体で募集がないかどうか確認してみましょう。
警備員
警備員はノルマや納期が存在せず、人との交流も少ないことから、仕事でストレスを抱えやすい人におすすめです。
警備員は求人も多く、仕事内容も与えられた職場の周辺を確認する定型的な仕事が多いです。
ビルや商業施設など建物単位での求人募集から、警備会社が求人を募集しているパターンもあります。
ルート営業
営業といえばノルマや納期がきついイメージですが、ルート営業は新規開拓営業ではないため、厳しいノルマや納期が課せられることは少なめです。
特にBtoB(対法人)のルート営業であれば、企業間で取引ができるためクレームも少なめであり、自分のペースで仕事が行いやすいといえるでしょう。
社用車でルート営業を行う場合が一般的なため、普通自動車免許は必須である場合が多いです。
ストレスない仕事に就くための重要ポイント
ここまでストレスの少ない仕事を紹介しましたが、実際にストレスのない仕事に就くためには、4つの重要なポイントがあります。
これからの人生を自分らしい生き方ができるように、以下で説明する4つのポイントを再確認し「自分に適したストレスのない仕事」を決めていきましょう。
自分がストレスに感じるポイントをはっきりさせる
ストレスのない仕事に就くためには、自分がストレスに感じるポイントをはっきりさせる必要があります。
たとえば将来的に自立して会社を辞めて起業したい場合、給与が安い仕事を選ぶと、起業準備資金がためられずストレスに感じてしまうかもしれません。
あるいは日常生活で余暇を楽しみたいなら、業務内容で常に締め切りに追われノルマのある仕事は不向きである可能性が高いです。
このようにどんなに小さくても、自分が仕事でストレスに感じやすいポイントを把握し、なるべくそのようなストレスを感じにくい仕事を選ぶようにしましょう。
求人情報などで興味のある仕事について情報を集める
求人情報などで興味のある仕事情報を集めるのも一つの方法です。
その場合、これまで従事してきた仕事や、できそうな仕事に目を向けるのでなく、興味を抱く仕事に焦点を当てるのがポイントです。
自分が楽しいと思える仕事、興味がある仕事という自分基準の視点で情報を集めようとすると、今までは引っかからなかった情報に目が留まるようになり、選択の幅が広がるでしょう。
いいなと思う仕事の分野を見つけたら、求人情報で徹底的にその仕事内容について調べることをおすすめします。
自分が少しでも不安に思うことがあれば紙に書き出し、徹底して情報を取りにいきましょう。
実際に見学したり経験者に話を聞く
自分が興味のある仕事を見つけたら、その仕事に就いている人や経験者に話を聞きましょう。仕事内容についてしっかりと経験談を聞き、自分がその仕事にあっているのかどうか参考にするのがおすすめです。
またその際、週の勤務時間や夜勤・休日出勤など、細かいことまで疑問点をクリアにしておきましょう。
もし仕事先に許可してもらえるなら、実際に見学しその場の空気を実際に目で見て確かめるのも大事です。
転職エージェントに相談する
「もう二度と辛い思いをしたくない」「自分に合う仕事を見つけ楽したい」という思いがあるのであれば、これまでの経験で自分が仕事のどんな面でストレスを感じやすいのかを第三者に伝えるのも良い方法です。
そこでおすすめなのが転職エージェントの活用です。たとえば「人間関係重視でパワハラ上司がいない場所で働くこと」が最優先の場合、転職エージェント側からは人の入れ替わりが多い職場を避けた転職先を紹介してもらえる可能性があります。
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