
いざ転職活動をスタートさせても、なかなかうまく行かないと「自分は転職できない無能なんだ…」と考えてしまいがち。
エントリーを重ねても選考落ちが重なれば「このまま今の会社にしがみつくしかないか…」と転職活動に後ろ向きになるのも無理はありません。
しかし、転職できないのは無能だから、とは必ずしもいえません。
自分を無能だと思っている人に陥りやすい思考のワナによって、転職がうまく行っていない可能性があるのです。
本記事では転職を成功するための秘訣から、無能ととらえる人が陥りやすい思考のワナを紹介します。
「転職できないのは無能」とは必ずしもいえない
転職活動を行っても、なかなか思うように事が運ばない人の中には「自分は無能だから転職が上手く行かないんだ…」と考えてしまいがちですよね。
しかし、本当に無能だから転職ができないのでしょうか? もしかしたら自分を取り巻く環境要因が影響しているかもしれません。あるいはエントリー数が少ない可能性も。
ここでは「転職できないのは無能」とは必ずしもいえない理由をお伝えします。
職場環境や仕事内容が要因である可能性も
転職できないのは無能だからでなく、職場環境や仕事内容といった環境に要因がある可能性があります。
今の仕事が上手く行っていない場合は、成功した実感を得にくいからこそ、転職活動でも思うように自分をアピールできない人も多いでしょう。このような場合はどうしても「どうして自分はこんなに無能で取り柄がないんだ…」とヘコみがちです。
しかし、仕事内容や職場環境が合わないだけで、適性のある分野や良い職場環境では、自分の能力を充分に発揮できるかもしれません。
あまり自分を追い込むのでなく、より客観的な視点を持つことで、転職活動が上手くいく可能性が高いでしょう。
エントリー数が足りていない
転職できないのは、そもそものエントリー数が足りていないからかもしれません。
doda社の調査によると、転職者が1社に内定を貰うためには、平均して21社にエントリー、5社で面接を行う必要があるとされています。
現時点で少なくとも20社にエントリーを行えているでしょうか? 実際のところ「こんなに多くのエントリーをしているんだ…」と思った人もいるのではないかと思います。
もちろんエントリーをすればするほど良いとは限りません。誰しも、なるべく少ないエントリー数で希望する企業から内定をもらいたいですよね。
しかし、実際に転職を成功させた人は、50社、100社とエントリーを重ねる人も少なくないのです。もしまだそこまでエントリーをしていない場合は、無能だから転職できないと考えるのは早計かもしれませんね。
(*)doda|転職成功者の「平均応募社数」
「転職できない無能」だと考える人に陥りやすい思考のワナ


自分自身を「転職できない無能」だと考える人は、特有の思考のワナを抱えている場合が多いです。そのような思考に陥っているうちは、どうしても転職はうまくいきづらいでしょう。
これから説明する特徴にひとつでも当てはまる場合、自身の思考のせいで転職の成功率が低くなっている可能性があります。
まずは本章で思考のワナを確認し、次章で紹介する転職を成功させる秘訣をできる限り行うようにしましょう。
マイナス思考
一つ目の思考のワナは「マイナス思考」です。
一説によると、人はマイナスな思考を1つ取り消すのに、7つのポジティブな思考を要するといわれています。
このように人はどうしてもマイナス思考に引っ張られやすく、一回「自分は転職ができない無能なんだ」と捉えると、なかなか抜け出すことはできません。
マイナス思考のまま転職活動を行うと、大切な部分でアピールをし損ねる場合もあります。企業からお祈りメールが届き、また自分を無能だと捉えやすくなる、まさに負のスパイラルにつながりやすくなります。
しかし、マイナス思考が必ずしも悪いわけではありません。マイナス思考であるからこそ、慎重に物事に取り組んでいる証でもあるのです。
もし自分がマイナス思考に陥っていると感じたら、思考をいきなり変えるのは得策ではありません。
まず自身の思考のクセに気づき、マイナス思考から得られるメリットに注目するのがおすすめです。マイナス思考であるという認識を変え、自分の長所にしていきましょう。
自分目線で物事をとらえがち
「転職できない無能」だと考える人の陥りやすい思考のクセとして「自分目線で物事をとらえがち」というものがあります。
転職に成功している人は、企業目線に立って物事を捉えている傾向が強いです。企業側から見て、自分を採用するメリットを考えたことはありますか?
あるいは極端な話、転職できない無能だと思っているのは自分だけであり、他の人は有能だと思っている可能性だってあるのです。
自分のことを無能だと考えている人の多くは、どうしても自分にベクトルを向けやすく、自分本位でしか物事を考えにくい傾向があります。
不安や自信がないと、どうしても視野が狭くなる気持ちもよくわかります。しかし自分目線だけだと、自分の長所や可能性にも目を向けにくくなり、うまく事が運びにくいのです。
少しでも「自分は転職できない無能なんだ…」と思う時は、自分目線で物事を考えすぎている可能性も。
「無能だから転職できない」ととらえるのでなく「志望する企業に自分はどんな価値を提供できるか」と相手目線で物事を見ることで、転職活動を前進させることができるでしょう。
「転職できない無能」から脱し、転職を成功させる秘訣
転職を成功させるには、決まったセオリーがあります。「自分は転職できない無能だ…」と考えていると、つい視野が狭くなりがちです。
ここでは転職を成功させる秘訣を3つ紹介します。できる限りすべて行い、転職の成功率を飛躍的に高めていきましょう。
現状分析を行う
無能から脱し、転職を成功させるには、まず第一に現状分析を行うことをおすすめします。
現職の仕事内容はもちろん、これまでたどってきたキャリア、今後目指す道まで、過去・現在・未来を一度整理してみましょう。
転職はあくまであなたの理想とするキャリアを叶えるための手段です。
多くの人は理想とするビジョンがあるからこそ転職を行うのだと思いますが、もしかしたら転職することが目的となっているかもしれません。
転職は一つのゴールではあるものの、何十回も行うものではありませんよね。
そもそもなぜ転職を成功させたいのか、転職を成功させてどんなキャリアを描きたいのでしょうか。こうした過去・現在・未来を踏まえて現状分析を行うことで、転職を行う意味がより明瞭になり、転職の成功率を飛躍的に高められるでしょう。
キャリアカウンセリングを受ける


転職を成功させるために、キャリアカウンセリングを受けるのもおすすめです。先ほどの現状分析は一人でも行えるものの、特にキャリアカウンセラーのような専門職とともに行うことで、より精度の高い分析ができます。
キャリアカウンセリングは、通常のカウンセリングとは違い、キャリアに特化しているからこそ、具体的な部分のアドバイスを受けられるメリットがあります。
例を挙げると自己分析、求人の見極め方、適性に合った職の紹介、面接対策、応募書類添削といった内容です。
多くの悩めるビジネスパーソンと日々向き合っているキャリアカウンセラーであれば、自分では思いもしなかった自分の特性や視点を持ち合わせているかもしれません。
専門的なアドバイスを受け、転職の成功率を高めていきましょう。
転職エージェントに登録する
転職エージェントに登録し、プロとともに活動を行うことで転職の成功率を高める方法もあります。
転職に知見のあるプロと一緒に、応募書類の添削から、エントリーする企業の選定、面接対策まで一貫して行えるのが転職エージェントの魅力です。
いきなり求人を紹介するのでなく、ヒアリングを行ってから自分に合う求人を紹介してくれるため、安心感もあります。
客観的なアドバイスを受けることで、面接担当者が求める視点を把握でき、面接がスムーズに運ぶ可能性が高いです。
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