最終面接の案内が来たら、つい「ほぼ合格ってことなのかな?」と胸が高まり、入社後のことをあれこれ考えてしまうもの。
一昔前までは「最終面接 = 顔合わせでほぼ合格」というイメージだったことから、未だにこのような印象を抱いている人も少なくありません。
しかし、一般的に最終面接の通過率は50〜80%程度とされ、転職で最終面接に進んだとしてもほぼ合格というわけではありません。
最終面接でも落とされる可能性はあり、しっかりとした準備が必要です。
なぜ50〜80%と最終面接の通過率に差があるのかは、企業によって最終面接の目的が2パターンに分けられることに起因しています。
本記事では、最終面接の2つのパターンと、最終面接で合格を勝ち取る3つの対策をお伝えします。
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「最終面接はほぼ合格」は間違い
転職で最終面接まで進められると、その嬉しさから気がついついゆるみがちになります。というのも、最終面接を「最終的な確認程度でもう受かったも同然」と早合点する人も少なくないからです。
志望度が高ければ高いほど、気持ちが先行してしまうのも無理はありません。しかし、実際には最終面接で落とされた人は多く存在します。
最終面接結果、落ちました また落ちた~
— こうはく(転職活動中) (@sndi201) November 24, 2020
「絶対に採用されるだろうな」と思ってた子達が最終面接で落ちた。理由は、志望動機に甘さを感じた。との申し送り。例年なら採用になってる層だけど、コロナの影響もあって例年より前向きな層が弊社受験来るようになったから面接する側も自然と就活生に求めるスキル高まっている印象。凄い残念すぎる。
— take@17年卒で採用担当 (@recruiter_take) June 18, 2020
また、上記のツイートからも伺えるように、企業側の応募者に対する視点はシビアになっていると考えられ、最終面接の難しさは高まっていると推測されます。
2パターンある最終面接
最終面接はほぼ合格とイコールでないのは、最終面接に2つのパターンがあるからとも考えられます。それぞれのパターンによって最終面接の通過率(合格率)や目的が異なるため、注意が必要です。
最終面接における以下2つのパターンをしっかり押さえていきましょう。
「顔合わせ」であるパターン【通過率80%】
まずは最終面接の目的を「代表や役員との顔合わせ」に設定している企業です。具体的なデータはないですが、おおよそ8割程度の応募者が通過できるとされています。
こうした企業の場合、最終面接では応募者の入社意欲やビジョンなどの確認がメインとなります。企業側は採用を前提であるため、よほどおかしな態度や回答をしないかぎり、落とされることはまずないと考えて良いでしょう。
「選考」を行うパターン【通過率50%】
一方、最終面接で選考を行う企業も一定数存在します。こうした企業の場合、入社意欲やビジョン、社風に合っているかなどを問われ、基準に達しないと判断されれば、最終面接であっても合格はできません。
そのため、最終面接が顔合わせである企業より通過率は低くなり、おおよそ5割程度とされています。
このように約半数が落とされるため、これまでの面接と同じように入念な準備を行い、緊張感を持って最終面接に臨むことが重要です。
最終面接で合格を勝ち取るための3つの対策
では最終面接で合格を勝ち取るには、どのような対策が効果的なのでしょうか。ここではすぐに実践でき、かつ効果の高い3つの対策をお伝えします。
意外と盲点になっているポイントもありますので、ぜひ参考にして最終面接を突破しましょう。
企業の口コミサイトなどで、どちらのパターンなのか推測する
企業が最終面接をどのような目的で臨むのかを把握することで、最終面接の通過率を大幅に高めることができます。しかし、選考している段階ではなかなか気がつきにくいものです。
そんなときはOpenworkやキャリコネ、Lighthouseといった企業の口コミサイトを参考にするのをおすすめします。
こうした企業の口コミサイトの投稿を参考に、企業が最終面接に求めているものや、対策が把握できるでしょう。もちろんあくまでも個人の見解のため、全てをうのみにすることはできませんが、匿名の口コミであることからも、実情に近い情報が拾える可能性が高いです。
また企業の待遇、残業時間や福利厚生といった内容も分かるため、最終的に内定をもらった後に、本当に転職するのが良い企業なのかを考えるにも参考になるはずです。
第三者に最終面接の練習台になってもらう
最終面接は企業の代表や役員との面接であることから、これまでの選考よりも緊張する人も少なくありません。とっさに鋭い質問を投げかけられる可能性も高いです。
少しでも万全の体制で最終面接に臨めるよう、最終面接の練習は入念に行うことをおすすめします。
最終面接を担当する代表や役員は、初対面であることがほとんどです。一人またはキャリアカウンセラーとともに転職活動を行っている場合のいずれにおいても、ふだんは関わりのない第三者に最終面接の練習台になってもらいましょう。
できれば練習台になってもらう人は、最終面接を担当する代表や役員レベルの経歴を有する人が望ましいでしょう。余計な背景知識がない第三者であれば、第一印象や喋り方、座り方のクセなどを客観的に把握しやすく、最終面接で合格を勝ち取れる可能性が高くなります。
最近ではココナラなどのスキルシェアサービスで、プロに面接対策が頼めるサービスが増えています。ぜひいろいろなサービスを活用し、最終面接を突破していきましょう。
最終面接の対策は前々日までに終える
最終面接前日は、次の日の最終面接に対して緊張や不安・心配といった気持ちを特に感じやすいものです。しかし、前日にいろいろ考えていても、翌日最終面接で高いパフォーマンスが発揮できる可能性は低く、むしろ「考えすぎて自分の力を十分に出せなかった……」という結果になりかねません。
そこで最終面接の面接練習などの対策は、前々日までに終え、前日はなるべくリラックスした時間を過ごすようにしましょう。特に最終面接が午前中である場合、余裕を持って会場に到着できるよう早めに寝て、明日の最終面接に備えるのがおすすめです。
最後まで気を抜かないのがポイント
これまで最終面接の2つのパターンから、最終面接で合格を勝ち取る3つの対策をお伝えしました。
最終面接はほぼ合格というのは間違いですが、合格に近いからこそ案内が来たのは間違いありません。内定の可能性を高めるためにも、本記事が参考になれば幸いです。
もし「最終面接の対策をする自信がない」「今回の最終面接でなんとか内定を取りたい!」と考えている場合、転職エージェントといったプロとともに転職活動を行うのもおすすめです。
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