ホワイト企業に就職したいです!
ホワイト企業の見つけ方にはコツがあるから、おさえておくといいよ。
環境や待遇の良いホワイト企業で働いて、仕事もプライベートも充実させたいですよね。
では、どこでどう探せばホワイト企業は見つかるのでしょうか。また、ブラックかどうかはどう見分ければ良いのでしょうか。
本記事では、ホワイト企業の見つけ方と見分け方について解説します。簡単に実践できる方法をお伝えしますので、まずはご一読ください。
ホワイト企業の定義
そもそもホワイト企業の定義とは何なのでしょうか。
ホワイト企業と聞くと、福利厚生や休暇制度が充実しており、社員のプライベートと仕事のバランスが良いイメージがある人も多いのではないでしょうか。
実はホワイト企業に厳密な定義はない
実は、「ホワイト企業」に厳密な定義は存在しません。
人事労務用語辞典で調べてみると、下記のように定義されています。
「ホワイト企業」とは、社員に劣悪な環境での労働を強いる企業を指す「ブラック企業」の対義語。社員の待遇や福利厚生などが充実し、数ある企業の中でも働きやすさにおいて特に優れている企業、という意味合いで使われる言葉です。就職や転職の際にブラック企業が避けられるのとは対照的に、安心して仕事に打ち込めるホワイト企業は、入社することが好ましいと奨励され、実際に新卒社員の定着率も高いのが特徴です。
出典:人事労務用語辞典
言葉の意味自体は、上記のように説明されていますが、「△△という福利厚生があればホワイト企業」「年収が□万円以上であればホワイト企業」「有給が○日以上あればホワイト企業」などといった、具体的な福利厚生や労務条件が決まっているわけではありません。
一般的に、満足度高く働きやすいといわれる企業=ホワイト企業、と捉えておくと良いですね。
一般的なホワイト企業=自分の理想の企業とは限らない
ホワイト企業には厳密な定義が存在しないため、世間一般でホワイト企業だといわれていても、必ずしも自分にとっても良い企業であるとは限りません。
例えば、職務環境や福利厚生、年収が非常によく、平均勤続年数が数十年と、入社したら多くの人が長く勤め上げる企業があったとします。
そのような企業は、世間的にはホワイト企業と呼ばれるでしょう。
しかし、自分が身につけたスキルに合わせて、身軽に転職したいと考えている人にとってそのような職場は、周りの社員との考え方の違いからやりづらさを感じるかもしれません。
また、残業時間0を目指し、夜にはオフィスを消灯、会社PCの持ち帰りも禁止している企業があったとします。
しかし、夜遅くまで残業してでも、若いうちにたくさん働いてスキルアップしたい、と思っている人にとっては、物足りなく感じるかもしれません。
このように、最終的に大切なのは、自分が満足して働けるかどうかなので、ホワイト企業に入れば万事OK、というわけではないことは踏まえておきましょう。
その上で、「やっぱり自分はプライペートの時間が確保しやすい企業がいい!」「福利厚生が充実した企業がいい!」という考えるなら、ホワイト企業探しを始めよう。
ホワイト企業の見つけ方
ホワイト企業の基準は人により様々で、残業代が出る、そもそも残業が少ない、福利厚生が充実している、休みを取りやすいといった条件がよく挙がります。
では、どこでどうすれば、そのような企業を見つけられるのでしょうか。方法を2つご紹介しますので、参考にしてみてください。
就活エージェントに求人を紹介してもらう
就活エージェントとは、キャリア相談から選考対策まで、就活をトータルサポートしてくれるサービスのことです。
担当者は、学生と企業、双方の事情を知り尽くすプロです。豊富な知識と経験に基づき、面談で伝えた価値観や希望などに合う企業をピックアップしてくれるので、ズレのないマッチングを実現できます。エージェントが独自に抱える非公開求人や特別推薦枠もあるため、他の学生より優位に立てるのもメリットです。
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公式HP | https://jobspring.jp/ |
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求人 | 実際に企業に足を運んでホワイト企業を厳選 |
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公式HP | https://careerticket.jp/ |
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ホワイト企業トップ500から見つける
ホワイト企業トップ500とは、新入社員の入社3年後の定着率が高い企業トップ500社を、東京経済新聞がまとめたランキングです。
厚生労働省の調査によると、新入社員全体のうち、3年以内にやめてしまう社員は31.9%でした。それに対し、こちらのランキングの118社は、同率1位で、新入社員の早期離職が0人です。
ランクインしている企業から、ホワイト企業を見つけるのも1つの手ですね。
四季報を活用する
四季報(就職四季報)は東洋経済新報社が発刊する、5000社にも及ぶ企業の情報が掲載された本のことです。有給取得日数や残業時間、3年後離職率などが詳細に、かつ整理しやすいよう記されています。ほとんど有給を取れていなかったり、残業がやたら長かったり、3年後に残る人数が少なかったりしたら、その企業は要注意です。
また、この本は企業から掲載料をもらわずに、同社が独自で発刊しています。そのため、評価がお金で動くことはありません。
膨大な量の企業情報が1冊の中に分かりやすく整理されているから、興味のある会社を手っとり早く調べるのにもってこいだよ。
転職口コミサイトを見る
新卒サイトだけでなく、転職口コミサイトも見るようにしましょう。
転職口コミサイトには、現役社員や元社員による企業についてのリアルな声が載っているためです。
例として、実際の労働状況や待遇、評価制度といった情報が、包み隠さず書き込まれています。
新卒サイトでも、「社員の一日」といった形で現場が紹介されているものの、それだけではサンプル数が少なく参考にならないこともあるでしょう。
そこで、転職口コミサイトを活用することにより、少しでも多くの情報を取り入れるようにしたいですね。
但し、同サイトは誰でも書き込めたり、古い情報だったりすることもあるのですべてが正しいとは限りません。
誤情報を間違えて信用しないためにも、新卒サイトや四季報など他の方法と併用するのが良いですね。
企業のHPを吟味する
企業のHPにも、しっかと目を通しましょう。特に採用ページは最重要です。
給与形態や福利厚生が掲載されていますので、じっくりと確認するようにしましょう。
一見給与が高くても、固定残業代込みであり基本給は安かったり、載っているのは月給だけでボーナスは出るかどうかも分からなかったりする場合があります。給与は、実際いくら手にすることができるのかに注意しなければいけません。
他にも、社員の一日紹介やキャリア形成例などから働く環境を確認することも、会社の実情を知るうえで参考になるよ。
ホワイト企業大賞から見つける
ホワイト企業大賞を受賞していている企業から選ぶのも良い方法です。
ホワイト企業大賞とは、日本中から応募してきた企業を、「個人、職場の関係性、社会貢献」の3つの軸を中心に評価し、その年最高のホワイト企業を選出する企画です。
第三者機関が外側から見て選出しているのではなく、委員会が用意したアンケートへの応募企業の社員全員からの回答によって選ばれています。
応募制なので、そもそも自らの職場環境に自信のある会社ばかりが集まります。
第三者が外側だけを見て判断するのでなく、社員へのアンケート結果が認定材料になるので、信用できる認定制度ですね。
厚生省・経産省の認定企業から見つける
厚生労働省や経済産業省による、認定企業の中から見つけてみる方法です。
下記のように、「子育て支援が充実している」「女性のキャリアアップに取り組んでいる」「健康に働ける職場づくりが認められている」など、様々な観点からの認定制度があります。
一言でホワイト企業といえど、どんな制度や環境が充実していてほしいかは、人によって異なるはずです。
妊娠してからも子育てしながら働ける環境がほしいという人は、厚生省が選んだ「くるみん企業一覧」を見てみる、などの使い方をしてみましょう。
- 「健康経営優良法人」:健康的に働ける環境作りへ励む企業に対して
- 「ホワイト企業500」:健康経営優良法人に認定された企業のうち、スコア上位500社に対して
くるみん企業・えるぼし企業・健康経営優良法人の3つは、企業から申請を受けた上で各省庁が審査し、基準をクリアしていれば認定という仕組みです。
取得企業は、行政お墨付きのホワイト企業と言えますね。
働きやすい優良企業だけを紹介している求人サイトから探す
求人サイトの中には、所定の条件を満たした優良企業だけを掲載している求人サイトがあります。
公開されている条件は、平均残業時間が月に25時間未満であること、3年後の離職率が30%未満であること、年間休日数が120日以上であることなどです。
他にも事業内容や職場環境など、細かく企業を選び抜いて掲載するため、入社後にしんどい職場に当たるリスクを最小限に抑えられます。
どの企業に入社していいかわからない、自分が入社したいと思う企業がブラックではないか知りたい人へおすすめです。
株式会社L100が運営する「ホワイト企業ナビ」では、公開条件の3つを満たす優良企業だけを掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ホワイト企業の特徴
続いて解説するのは、ホワイト企業かブラック企業かの見分け方です。
偶然ネットで見つけたり周りから勧められたりして、前述の方法以外で出会った企業が、はたしてホワイトかブラックかは、どうやって判断すれば良いのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
120日以上の年間休日
1つ目が年間の休日数です。
一般的に、年間120日以上休日があると、ホワイト企業にあたると言われています。
平成28年の平均的な年間休日数は、108.3日なので、それに比べると、120日の休日がある企業はホワイトだ、ということに納得いくのではないでしょうか。
出典:平成29年就労条件総合調査の概況|厚生労働省
残業が月間30時間以下
続いては残業時間です。残業時間が長い=ブラック企業、というイメージを持っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
一般的に、ホワイト企業は残業が、月間30時間以下になる、といわれています。
もちろん、残業代が出るのは当たり前だよ。
有給取得率が高い
有給取得率もチェックしたいポイントです。
企業によっては、有給の日数自体はたくさん付与されていても、職場の雰囲気的に、休みを取ろうとすると圧力をかけられたり、忙しすぎて休んでいる間もない、というところもあります。
与えられる有給の数だけでなく、有給の申請のしやすさ、実際にどれくらいの割合で有給が消化されているのかも確認してみます。
福利厚生が充実している
福利厚生の充実度はもちろん見たいポイントです。
企業には、法律によって義務付けられている福利厚生があります。
例えば、厚生年金保険料や健康保険料を、企業が負担することなどです。
そういった、義務付けられた福利厚生以外に、独自の福利厚生にどのようなものがあるか、確認してみるのも良いでしょう。
住宅手当・社員食堂・施設割引など、いろいろな福利厚生があるよ。
新卒の早期離職率が低い
毎年、新卒の平均3割が、最初に入社した企業を3年以内で退職するそうです。
10人に3人は、3年以内にやめてしまうという計算になりますね。
この3割を基準に、企業の新卒の早期離職率を見てみるのも良いでしょう。
転職することを念頭に置いている人も、スキルや経験をつける前に、不本意な理由で退職するに至る自体は防ぎたいですよね。
3年という数字は、一通りその企業で成果を出せたり、何かしらのスキルを身につけたりするのに必要な年数といわれています。
3年以内の退職者の割合が少ないかどうか、1つの目安にしてみよう。
産休や育休などの制度が充実している
出産、妊娠といったライフイベントを迎える人にも、優しい制度が充実しているのも、ホワイト企業の特徴です。
どうしても、出産や妊娠を機会に、仕事のチャンスを逃したり、やむなく退職をしたりする人も、まだまだ多いです。
フレックスや在宅勤務、男女問わない育休の取得のしやすさなど、人生のライフイベントを迎えても仕事がしやすい制度があるかどうかも、確認したいポイントですね。
まとめ
本記事では、ホワイト企業の見つけ方・見分け方について解説しました。
ホワイト企業を探すには、まず表彰認定を参考にするか、エージェントを活用するのがおすすめです。
他の方法で見つけた企業に関しては、就活四季報や新卒・転職サイト、企業のHPを参考にすれば自力でホワイトかどうか見分けられます。
ネームバリューや広告のうたい文句だけでなく、細かく調べた情報も踏まえて志望企業を決めるのが、納得いく就活をする上で大切です。